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マニラの休日 |
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親切な人たち 今日は休養の日なので、ゆっくりと朝9時頃ホテルを出た。明日はコレヒドール島へ行こうと思うので、フェリーのキップを予約したい。下見を兼ねて、フェリー会社まで行く。 アラヤ駅からMRTにのり、タフト・アベニュー駅まで行く。全身入れ墨の厳つい若者が、老人に席を譲ってくれる。タフト・アベニュー駅は終着兼始発駅でもある。乗客を下ろして車庫へ入る形式ではなく、そのまま客を入れ替えて前後反対になって出発していく。すると、客の入れ替えが問題になる。 このホームでは入ってきた電車に平行に綱をはって、客をその綱の外側に並ばせる。並ぶ と言っても列を作るわけではなく、詰めかけているだけだが。そして、乗客が全部降りたのを見計らって、綱を放すと綱はホームに落ちる。綱の上を跨いで、乗客はどっと電車に乗り込んでいく。 あっと思う簡単な方法だが、なんだか危険な感じもする。綱に引っかか ることはないのだろうか。乗客の全員が若いから、俊敏な行動を期待できる? ところで、ニューハーフと 言ったら良いのだろうか、男性の女性への性転換者(タイではカトゥーイという)が多いのはタイが有名だが、フィリピンにも相当数いるように感じた。MRTの車中でも、女性とお喋りしているニューハーフを何人かみた。 ニューハーフは女性としてみても美人がいるが、多くはやはり何となく不自然で、喉仏が残っているから男性だとわかってしまう。もちろん本人は男性から女性に変わりたいのだから、本人の意思を 尊重して女性と扱うべきだろう。我が国では、女装して電車に乗るは抵抗がありそうだが、マニラでは普通の雰囲気の中で電車に乗っていたから、特異な目で見られることは少ないのだろう。事実、ボクが見たシーンでも、周囲に注目する人はおらず、女性の友達と自然にしゃべっていた。 MRT3号線から2号線に乗り換えて、ビト・クルス駅まで行く。両駅は歩道橋でつながっているが、2号線の駅名は違ってエドゥサ駅という。エドゥサ駅でまた切符を買おうとすると、4つある出札口のすべてのカウンターに、赤い服を着た老女達がにこやかに立っている。何だろうと思って出札口に近づくと、赤十字のおばちゃん達で、小銭をおねだりしているのだ。残念ながら、驚いてしまってここでは写真が撮れなかった。
エドウサ駅で無事に乗り換え、ビト・クルス駅で下車するまでは順調だった。ビト・クルス通りを1キロくらい歩けば、地図の上では着くはずだった。しかし、歩けど歩けど、それらしき建物は見えない。11時近くになり、朝食を食べなかったのでお腹もすいてきた。暑いので堪える。休憩もかねて、早い昼食とする。地元の人が入っているチェーン店で、トルコ風の鳥料理屋さんだ。ケンタッキーフライドチキンのフィリピン版だと思えば良い。 昼食には早いが、店内はすでに半分くらい埋まっている。カウンターで注文を入れて、テーブルで待って いると、料理が運ばれて来る仕組み。ボーイさんがもってくる目印に、棒付きの番号札をくれる。それをテーブルの上に差しておく。 レジの店員さんにフェリー会社の Sun Cruises 社を場所を聞くと、彼女は仕事を放り出して、裏の人たちに聞きに行ってくれた。そして、戻ってくるや、いっぱいの笑顔でこの裏だよと言う。安心して食事をする。 さて外へ出て、それらしき建物を探すが、ない! 近くに人に聞くが判らない。スタバが見えたので、おもわずコーヒーを飲みにはいる。ダブル・エスプレッソをたのむと、これが美味い! この味だからフィリピンでも、スタバがたくさん普及しているのだろう。今日はこの予約しか予定がないので、ノンビリと探して歩こう。 裏だというので気楽に構えていたが、見つからない。聞き聞きいくと、1時間も歩いて しまった。どう考えても、この辺りになくてはおかしい。おばちゃん4人組に聞くと、英語が一番達者なおばちゃんが、この建物の角を右に待った所だよという。素直に従っていく。しかし、言われた所は駐車場の入り口だった。受付の女性に聞くと、サンクルーズ社は去年引っ越したというではないか。ないはずである。 引っ越し先を教えてもらうと、モール・オブ・アジアのなかにあると言われる。モール・オブ・アジアって40万uもあるんだぜ。もう歩ける距離ではない。タクシーを捕まえる。モール・オブ・アジアの正面で、ガードマンに聞けば、気軽に レッド・リボンの角を曲がった左だと言うから、信じて歩き出す。 レッド・リボンはあった。しかし、ない。知らないと言わず、間違っていても教えてく れる人が多い。結局、モール・オブ・アジアのなかの案内所にすがりつくことになる。遠いよという返事。 どのくらい遠いのかと聞くと、15分は歩くね、という返事。もう15分くらい歩くのは何でもない。 すると親切なことに、モール・オブ・アジアの地図を出して書き込んでくれた。地図は古いからと言っていたが、それをもらって歩き出す。別棟を通り抜け、横断歩道橋をわたり、海辺に出る。すると海に沿って店が並んでいる。あの中にありそうだと、元気をだして歩く。地上に降りて、店の並びを辿っていく。しかし、ない。ホテルを通して頼もうかと、もう諦めかけた。 最後の店で聞くと、この店の先を左に曲がった所にあるという。もう一度、信じていくと、あった! やっと見つけた。休養の日のはずが、炎天下を2時間も歩いてしまった。カウンターで「探したぜ、なんて遠いんだ」というと、「そう。去年、引っ越したの。ゴメンね」とニッコリされた。あーあっ。お金を払い、予約表をもらって、喫茶店で休憩。マンゴー・ジュースを頼む。 喫茶店でスマホをだして指さすと、たちまちパスワードを書いてくれた。どこでもフリー・ワイファイが当たり前のようだ。メールのチェックなどをして、休憩、休憩。プリペイドSIMが切れると不便だ。 帰りはすなおにタクシー。ところがマカティというと、遠いと言って乗車拒否される。2台目には タフト・アベニュー駅という。それでも200ペソだという。タクシー・メーターを使ってくれと言うと、150ペソでは どうだと交渉してきた。すでにタクシーは走っているし、バテてきて交渉する元気も失せてきた。黙ってタフト・アベニュー駅まで運んでもらう。運ちゃんは嬉しそうに、サンキュウ。
6時半頃夕食のため食堂に行くと、今日は休みだという。仕方なしに外に食べに行く。前のグロリエッタの食堂をさがす。昨日しっかり食べたので、今夜はかるく中華ですます。一品の量が多いので、五目焼きそばだけにしておく。案の定、食べきれなかった。不思議なことにトーストがついてきたが、これが良く あって口直しに丁度良い。この店はイスラム教徒ではないようで、アルコールがあり、ピルセンを頼む。 帰り道、スーパーに寄って、お酒を物色する。ホテルのミニボトルは1本300ペソも するので、ウィスキーの小瓶を買おうというのだ。しかし、スーパーは地元の人用だから、小瓶がない。すると、店員さんがラムを勧めてくれた。これだけが小瓶だった。しかも55ペソ。TANDUAY RHUM という名前で、フィリピン国内だけで売られている純国産だ。これを買ってノンビリと帰る。 ホテルに着くと、フロントの女性がメッセージがあるという。誰からだろう?と思ったら、今日やっとのことで予約を取ったコレヒドール行きのツアーが、キャンセルになったという知らせだ。フロントの女性が、ここに電話してと、電話番号を書いた紙をくれる。部屋から電話を入れてみると、船が故障でキャンセルなのだそうだ。カードで支払ったから、カードに振り込むという。がっかりである。 今日が休養日だったので、明日はどこかに行こう。ガイドブックを見て、考慮中である。 |
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