初老人たちのチェンマイ旅行
2015.3.31−記
第1日目 チェンマイに到着 ナイト・バザーへ
第2日目 シリランナー・ホテルについて 市場から昼食へ 北部料理と美女たち
第3日目 ピン河の舟遊び 再びピン河へ ナイト・サファリへ
第4日目 旧市街探索 プールで 最後の食事
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第4日目−2   プールで 

 見慣れたホテルに到着。
ロビーで水をもらう。
貸し水着がないか聞いてみる。
ない! という返事。
するとフロントの女性が、ショートパンツでも良いんじゃない、という。
そうか、と納得である。

 プールを見ると誰もいない。
ロビーもクーラーを入れているので、カーテンが引かれている。
プールはロビーからも見えない。
それならと、パンツでもOKだろうと、自分で決めてしまう。
ボクのはいているパンツは、デカパンなので無理無理の解釈で、ショートパンツでも通るだろう、と思ったわけだ。
誰もいないし…。


 丸形のプールサイドに立って、そっと水に足を入れてみる。
冷たい。
でも入るんだと、固い決意でプールの中へと入っていく。
階段状になって、一番下に立った時には、すでに胸くらいの深さである。
冷たさにグッと耐えて、水に身体を投げ入れる。
そっと手をかいて進む。
向こう岸に着いたら、こちらへと帰ってくる。

 バスタオルで水分をぬぐう。
プールサイドにあるデッキに横になる。
木が目の前に見える。
高く伸びた枝が、プールに被さっている。
火照った身体も落ち着いてきた。
暑さから逃れることができた。
通りかかったホテルの女性にコーヒーを頼む。
ゆったりと横になって、コーヒーを楽しむのは極楽極楽である。

 暫くすると、中年の白人男性がプールにやってきた。
彼はパンツではなくショートパンツである。
大きく出っ張ったお腹の真ん中には、手術跡が縦に走っている。
ゆっくりと水に入る。
しかし、水を冷たいとは感じていないようだ。
中央に首だけ出している。
ホテルの女性が、水面の落ち葉を拾い始めた。
そして、客だろう彼に、水底の枝を拾うように頼んでいる。
そのやり取りが何とも良い感じである。

 1時間くらいたっただろうか、色白の中国人らしき女性が、小さな子供を連れてやってきた。
2人ともきちんとした水着姿である。
プールサイドに座って、水に足を入れている。
冷たいのだろう。
なかなか中へは入らない。
誰もボクのパンツには注目していない。
ゆっくりと時間が流れていった。
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