初老人たちのチェンマイ旅行
2015.3.31−記
第1日目 チェンマイに到着 ナイト・バザーへ
第2日目 シリランナー・ホテルについて 市場から昼食へ 北部料理と美女たち
第3日目 ピン河の舟遊び 再びピン河へ ナイト・サファリへ
第4日目 旧市街探索 プールで 最後の食事
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第3日目−3   ナイト・サファリへ  

 ナイト・サファリ到着。
運転手さんが駐車場のここに10時集合です、と確認。
そのあとアプローチをゾロゾロと上っていく。
入り口で800バーツのチケットを渡されて、中に入ると自由行動となった。

 正規の入場料金は500バーツのはずだが、旅行代理店を通すとマイクロバス代350〜400バーツが加算されるようだ。
チケットには外国人800バーツと印刷されているので、サファリ・パークとのあいだで約束ができているのだろう。

ナイト・サファリの入り口

 入ると中央に大きな池が見える。
タイガー・ショーが行われているというので、虎の檻のほうへと歩いて行く。
あたりは薄暗く何だか不気味である。
大勢の人垣ができており、その先には大きな檻があり、白い虎がショーの最中だった。
しかし、10分とたたないうちに終わってしまった。
今日のタイガー・ショーはこれで終わりだという。
ガッカリ。

 チップを渡した人が、順に檻の中に入っていく。
虎と頬ずりしながら、虎とのツーショットに納まっている。
しかし、皆が皆こわごわ、恐る恐るで、その様子がおかしい。
お金を払って、虎の隣まで行ったのは良いが、間近で見る虎はすごい迫力なのだろう。

 薄暗い中を中庭に戻る。
東南アジア各国の服装に身を包んだ美女たちが、照明に照らされながら舞踊を見せている。
皆スタイルも良いし、すごい美人である。
カトゥーイらしき人も混じっているのが、いかにもタイらしい。

 夜のサファリを周遊するバスが出発する時間である。
タイ語で案内がつくバスと、英語版のバスがあり、とうぜん英語版のバスに乗る。
5分もしないうちに出発である。
ほぼ真っ暗といったなかで、バスは静々と進む。
突然に、ガイドさんの声が聞こえる。
しかし、訛りが強く、動くバスの両側に見るべきものが現れるので、なかなか聞き取れない。


 バスの前方から、林の中にライトが照らされる。
その先には何かがいるのだが、何だか判らないことも多い。
やがて何か動いた気配がすると、大きな犬くらいの動物がいた。右に左にと次々にライトが照らされる。
徐々に慣れてくると、動物が直ぐに判るようになる。

 途中でニンジンなどの餌を売っており、シマウマやキリンはバス近くまで来て、その餌をねだる。
大きな顔をバスの中まで入れてこられると、皆ビックリして驚き声を上げて、ズズッと退いてしまう。

 草食動物はおとなしいと判っていても、間近で見る動物たちの迫力に負けてしまう。
キリンの顔など50センチ以上の長さがあり、ど迫力に脅えながら餌のニンジンをさしだす。
バスのあちこちで歓声が上がる。

 夜のサファリは動物たちが、自由に行動している時間である。
ライトを消して走っているあいだは真っ暗だから、1人だったらと思うと恐ろしい。
さすがにライオンや虎といった肉食獣は、堀の先の遠くのほうにいる。
熊は何頭もいるが、やはり遙か彼方である。
カバが近くで口を開けた。
その口に向かって、バスの中から餌を投げる。

 最初の30分くらいのコースが終わって、次には別のコースを走るバスに乗る。
南ゾーンと北ゾーンに分かれているらしい。
どちらが南で、どちらが北だかわからないが、とにかく乗ってしまう。
今度のガイドさんは女性で、やっぱり英語が聞きにくい。
でも実物が目の前に現れるので、充分に楽しめた。
ここでは中国人の観光客が多かった。

 すでに誰もいなくなった中庭をとおって、入り口のゲートのほうへと向かう。
途中で、セグウェイのデモをやっていた。
人気の少なくなったサファリをあとに駐車場へと向かう。
我々が先着で、約束の場所には誰もいなかった。
徐々に集まりだしてきた。

 運転手さんが全員集合ですね、と念を押して発車したら、若い男性がいないという声が上がった。
ゆっくりと動く車窓を見ると、大きな男性がドアに手をかけているではないか。
危うく置いていくところだった。
こんな所に置いて行かれたら、と思っただけでも鳥肌が立ちそうだった。

 帰りは順調に走ってきた。
我々は乗った場所ではなく、シリランナー・ホテルで降ろしてもらう。
すでに11時過ぎである。近くのレストランで、遅い夕食をする。
近くのテーブルでは、若い白人の女の子たちが、お喋りに興じている。
彼女たちにとっては、まだ宵の口なのだろう。
我々はホテルに戻って、ベッドに潜り込むことにした。
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