タイ南部への旅行記
2013.12.−記
第1日目 ソイ33通り ホテルがない いい食堂を発見
第2日目 単独行の買春男性 盤上遊戯を発見 ドンムアンへ ハート・ヤイへ
第3日目 厳しいハート・ヤイ 大遅延の列車
第4日目 スラー・ターニー 猿の椰子の実取り 豪華深夜バス
第5日目 マンダリン 見えない盤上遊戯 見えたチンチロリン
第6日目 カンチャナブリー 戦場にかける橋 バスのスピード競争
第7日目 バンコックの王宮 盤上遊戯を発見 最後が失敗
第8日目 別離の朝 雨中居のトップに戻る


第6日目−1  カンチャナブリー

 戦場にかける橋の舞台になったカンチャナブリーにいく。
ここは日本軍が捕虜を酷使し、多くを殺したので有名な泰緬鉄道のある場所なので、日本人としては気持ちの良くない観光地である。
しかし、戦後70年近くたった今では、冷静に見ることができる。

 バンコックからのバスは、カンチャナブリーの南東に着く。
たちまち客引きが寄ってくる。
人力サムローあり、トクトクあり。
いずれもクウェー川の鉄橋駅などを案内するものだ。
日本はアジアを侵略
忘れられた盤上遊戯のテーブル

ボクは全部断って、クウェー川目指して歩き始めた。
広い街道を横切って、古い街並みへと向かう。

 強い日差しの中、道を下っていくと、眼下に茶色水が見える。
クウェー川である。
それほど広い川でもないし、急流というわけでもない。
道路に沿って古い家並みが続く。
車は鉄道と川のあいだにある広い道路を走っている。
だから静かなものだ。
ちょうどバイパスができた後の旧道といった感じである。
のどかな田舎の道をあるく。 

 中国人のお墓がある。
すこし進むと学校、中華学校だろうか。
連合軍の共同墓地が緑の芝生に広がっている。
その前には泰緬鉄道博物館がある。
小さいながらも二階建てのしっかりした建物で、受付から案内まで揃っている。
中はすべて撮影禁止。
室内の雰囲気や展示物から、捕虜虐待の事実を残そうとする強い意志を感じる。

 近くの定食屋で昼食。
クウェー川の鉄橋を目指してしばらく歩くが、なかなか地図上の位置が変わらない。
広い道路と合流する。
トクトクも声をかけてくる。
ソンテオが通りかかったので乗り込む。
ここから1キロだと言って、踏切を超えたところで下ろされた。

 ここで道は二股に分かれている。
クウェー川鉄橋は線路に平行に西のほうへ行く。
ソンテオは北へと行くのだという。
だから降ろされたのだ。
近くにいたバイク・タクシーに10バーツで行けというと、20バーツでなければ行かないと断られる。
陽光を遮る物のない炎天下を仕方なしに歩く。

 道がゆるく左に曲がっていく。
左手に古い機関車が見えてきた。
クウェー川も見える。
土産物屋がギッシリと建ちならんでいる。
クウェー川駅は鉄橋から50メートルほど手前にあり、駅と鉄橋のあいだは人が自由に行き来している。
広い踏切といったら良いのだろうか。
1日に2本しか列車は通らない。
そのため線路のある広場、と言ったほうが良い状態なのだ。

広告

次へ