8時にホテルをチェックアウト。
ソイ33通りをスクムヴィット通りに向かう。
途中で、たくさんお客の入っている食堂を発見したので、ここで朝食とする。
アジアの定食、ぶっかけご飯である。
テイクアウトするらしく、大勢の人が並んでいる。
入り口で何品か指定すると、テーブルまで運んでくれる。
美味しい。
ふと、隣のテーブルを見ると、日本人らしき男性と現地の女性が食事をしている。
女性が食べ物をとりわけたり、盛んにサービスをしているが、男性はほとんど無口である。
夕べの情熱が冷めたのだろうか。
それとも隣の日本人、つまりボクがうっとうしいのだろうか。
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ターオ・マハー・プラマ |
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ターオ・マハー・プラマで祈る人々
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夕べの食事のときやベトナムでも、白人観光客と現地女性のこうしたカップルを見た。
日本男子も1人で外国の女性を口説くことができるようになったのだ。
以降の話は買春それ自体を肯定するものではなく、日本人のメンタリティーの話である。
かつての農協さんのような、ガイド付きの団体で買春旅行に行くのは楽である。
しかし、1人で海外の悪所へ行くのは勇気がいる。
夜の歌舞伎町を1人で歩くことを想像すれば判るだろう。
1人旅は悪所通いではなくとも、何かと勇気が必要なのだ。
アジアでは英語が共通語となっているので、白人たちはいくらか気が楽だろう。
中国人以外のアジア人は白人に弱いから、白人たちには天国にいるようだろう。
しかし、多くの日本人は英語もあやしい。
そのうえ、現地の言葉も知らないのであれば、1人旅には無鉄砲な蛮勇が必要だろう。
日本人男性が、蝶々夫人の反対をやるようになった。
日本人男性と現地女性のカップルは、様々なことを考えさせてくれる。
先進国の男性と途上国の女性という組み合わせは、夜の商売の女性とだけではない。
日本人国際カップルの世界スタンダードである。
買春相手との話だけではなく、結婚相手も固定した文化的な傾斜があるのだ。
先進国の女性を口説ける日本人男性はごく僅かである。
そして、日本人女性は先進国の男性からのアプローチに弱いのだ。
その結果、日本人男性の結婚相手は途上国の女性が圧倒的に多くなり、日本人女性の結婚する相手は先進国の男性が多くなる。
その逆のパターンは10分の1もない。
男性は経済力にものを言わせて途上国の女性と結婚し、女性は先進国の文化に憧れて先進国の男性と結婚するのだろうか。
朝食が終わると、スクムヴィット通りを西へと歩く。
ホアランポーンから列車でドンムアンへ行きたい。
飛行機は3時だから、充分に時間はある。
街を観察しながら、テクテクと歩く。
上空をBTSのレールが大胆にうねっている。
狭い歩道へと乗降口が降りている。
それが街の煩雑さを増している。
東京の首都高速を見るようで、いかにもアジア的である。
1995年頃なら、街のあちこちで将棋やマークルック、それにダームなどが遊ばれていた。
しかし、今日は目にしない。
まだ朝が早いからだろうか。
2時間近く歩いたので、道端のホテルに入ってお茶をする。
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こんな風景も見られるが、成長著しいタイ市民 |
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4つ星クラスのホテルでも、タイ人が気楽に入っている。
まだいくらも歩いていないけれど、バンコックでは庶民が豊かになった感じがする。
外国人旅行者と現地の人との間に絶対的な線はもうない。
マナーも良い。
ちょっとリフレッシュして、また街へ出る。
エラワン交差点の角にある神社(ターオ・マハー・プラマ)に、大勢の人が集まっている。
近寄ってみる。
中央には仏様がまつられ、その廻りには黄色い花が供えられている。
そして、お線香の煙。
仏様はどの方向から拝んでも良いらしく、人々はロウソクと長いお線香を供える。
仏様の正面ではタイ舞踊が続いており、その前では熱心な信者が順に礼拝している。
若い人が多い。
なおも西へと歩く。
サヤーム駅につく。ここはBTSの2線が交叉している。
サーヤムからサラデーンまでBTSに乗る。
乗車マナーがきわめて良いのに驚く。
ホームドアーが工事中らしく、フェンスあるのだがドアーはまだない。
乗車を持つ人々はドアの脇に固まっており、決してドアの正面には立たない。
電車がホームに到着すると、ドアの正面はきちっと空けられている。
見事なものだ。
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