平日のビルマ
15.パガンの落日

 太陽に向かってシャッターを切ると、真っ白な写真ができあがってしまう。ちょっとしたテクニックを使って、手前の雲から向こうの雲まで写しだした。ここには神様がいるように感じる。けっして人間に優しい神様ではないが、自然を造った神様です。

 人間は生まれて死んでいくが、神様は人間たちにお構いなしにいる。

 写真の解説はページの下にもあります。

1995年−個展の案内
1.ヤンゴンを走るバス
2.ヤンゴン港で走る舟
3.荷物を頭上で運ぶ男
4.バスの中の坊さんたち
5.日陰を求めて
6.普通の家でも、坊さんがいる
7.長距離でもバスが足である
8.トラックのバスに乗る
9.水をくんで家まで運ぶ少女
10.牛はゆうぜんと寝そべる
11.パガンの子供たち
12.イラワジ川の近くのパゴタ
13.パガン遺跡−1
14.パガン遺跡−2
15.パガンの落日
 イワラジ川の向こうへと沈む太陽です。暑かった日中を忘れさせてくれる一時で、高い仏塔からの美しい眺めに人々が集まってきます。イワラジ川にある船着き場には、マンダレーからの舟が着きます。この日も、西洋人のバックパッカーが何人か降りてきました。   遺跡を吹きわたる風は、栄光の昔日を忍ばせてくれ、神様がいるような日没の風景です。西側諸国には評判の悪いミャンマー政府ですが、今後はどこへ向かっていくのでしょうか。
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