平日のビルマ
8.トラックのバスに乗る

 当時ボクは、T−MAXというフィルムを使っていた。
 この写真は暗いトラックの中から明るい外を撮っているので、白はトンで黒はつぶれた酷いものだった。暗室作業でなんとか見えるように焼きだしたのである。
 ところで、大家族が当たり前、そんなミャンマーに行って、大家族への思い入れが生まれることはなかった。

 写真の解説はページの下にもあります。

1995年−個展の案内
1.ヤンゴンを走るバス
2.ヤンゴン港で走る舟
3.荷物を頭上で運ぶ男
4.バスの中の坊さんたち
5.日陰を求めて
6.普通の家でも、坊さんがいる
7.長距離でもバスが足である
8.トラックのバスに乗る
9.水をくんで家まで運ぶ少女
10.牛はゆうぜんと寝そべる
11.パガンの子供たち
12.イラワジ川の近くのパゴタ
13.パガン遺跡−1
14.パガン遺跡−2
15.パガンの落日
 バスは重要路線しか走っていません。残りの交通機関は、トラックです。1トン・トラックの荷台に木製の長椅子を3列ばかり並べ、それに詰め込めるだけ詰め込んで発車します。目的地やルートは決まっていますが、決まった停留所はありません。合図をすると、そこで停まってくれます。  荷台には幌がかけてあり、雨は当たりませんが、中にはいると暑いことこの上なしです。だからと言うわけでありませんが、外に掴まっている人もいます。半分見えるのは車掌で、お坊さんはお客です。
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