平日のビルマ
3.荷物を頭上で運ぶ男

 東南アジアの貧乏旅行から、やがて路上で遊ぶ男たちに近代化の息吹を発見した。それは将棋やダーム、それにマークルックのような論理を遊ぶゲームに、男たちだけが興じている。しかも、近代化の進行と、ゲームの普及が並行的な現象ではないか、と気づいたのだ。ビルマへはこの発見の前に行っていた。

 写真の解説はページの下にもあります。

1995年−個展の案内
1.ヤンゴンを走るバス
2.ヤンゴン港で走る舟
3.荷物を頭上で運ぶ男
4.バスの中の坊さんたち
5.日陰を求めて
6.普通の家でも、坊さんがいる
7.長距離でもバスが足である
8.トラックのバスに乗る
9.水をくんで家まで運ぶ少女
10.牛はゆうぜんと寝そべる
11.パガンの子供たち
12.イラワジ川の近くのパゴタ
13.パガン遺跡−1
14.パガン遺跡−2
15.パガンの落日
 ヤンゴン港で船から積み荷を降ろすシーンです。竹かごの中に入っているのは、ニワトリです。他にもさまざまな荷物が積み卸しされるのですが、その多くが人力に頼っていました。
 おそらく我が国でもこうした風景があったのでしょう。しかし、それは何時だったのでしょうか。遠い昔だったように思います。
 力仕事の場面には何度も出会います。しかし、そうした仕事に従事しているのは、全員が男たちです。かつては男の力が、今よりずっと大きな意味を持っていたのでしょう。
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